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[コメント] ヴァンパイア・最期の聖戦(1998/米)

魔鬼勢揃いで横一列に歩く姿はまるで「Gメン'75」で、格好良いけど笑わせてくれる。
甘崎庵

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 原題「John Carpenter's Vampires」で分かるとおり、既に名前だけでヒット作を作れるようになった監督ジョン・カーペンター。しかし、内容はやっぱりB級作品に仕上がるところはいかにもカーペンターらしい。

 本作は意外に内容豊富で群がる吸血鬼をバシバシ倒していく前半から、中盤のオカルティックな雰囲気、それに吸血鬼となってしまった女性と人間との悲恋、絶望的な戦い、となかなか見応えある内容に仕上がっている。相変わらずカーペンター自ら監修した音楽のベンベン節(?)も冴え渡っている。

 尤も、吸血鬼の描写に関しては少々難があり、殆どリビング・デッドと変わりがないと言う致命的な問題があるが…

 ジェイムズ・ウッズは無骨な男の役を淡々とこなして良し。久々に見たシェリル・リーは、当たり前だけど結構大人になっていた。

(評価:★3)

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