[コメント] 8 1/2(1963/伊)
『地獄の黙示録』以前に「ヴァルキュリーの騎行」をここまで効果的に出せた作品があったのですね。
映像芸術家としてのフェリーニの真骨頂とも言える作品。最初から手詰まり状態でよくここまで作ったものだ。つくづく感心できる。映画を作らねばならないと言う重圧の中を、精神世界にまで入り込んで作り上げた。
この作品の圧巻はラストのダンスシーンだろう。ここで、映画を撮っている本人が映画の登場人物で、それを意識して自分自身を役者として俯瞰してみていると同時に、やはり監督であるという二つの役割を強いているグイドの姿が見える。
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