[コメント] ランボー3 怒りのアフガン(1988/米)
あの事件(2001'9'11)の後だと、これ、アメリカで放映できないでしょう。何せアフガン・ゲリラ賛美…
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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退役軍人の悲劇を描いた1、ヴェトナム戦争の精算を描いた2、そしてこの3は何の意味を持つのか?
実は何の意味も持たない。先の2作がアメリカという国の矛盾をえぐり出そうとする試みであるとするなら、本作は単に共産主義憎し。と言うだけの作品に過ぎない。
本作のランボーはやはりタフで、ゲリラの連中に引けを取らずに共産主義と戦い続ける。これはこれで一つの価値観だろうが、既にハリウッドでは出し尽くした感がある。それをわざわざやる必要も無かろうに。
更にこの作品は極めてアフガン・ゲリラを好意的に描いてあることも特徴的。ラスト部分に「戦い続ける勇敢な友へ」とか書かれていたはず。
これは「敵の敵は味方」の論理だが、冷戦構造の崩れた現在、今やアメリカにとって一番の驚異は、まさにこのイスラム過激派に移行している。
ちなみにこれを書いているのは2001'9'12。つまりアメリカでの連続爆破テロの翌日。狂気に満ちた報道を見つつ、何となく、もうこの作品がアメリカで上映されることは永遠にないだろう。そう思ってしまった
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