なんと言ってもオープニングのチアリーディングがすごい。いきなり

I'm sexy, I'm cute, I'm popular to boot

I'm bitchin', great hair, the boys all love to stare!

I'm wanted, I'm hot, I'm everything you're not!

I'm pretty, I'm cool, I dominate this school!

みたいな、もう啖呵？としか言えないような台詞が、怒涛の勢いで続くんだもの。 これでもうちょっと動きにタメがあって、音楽と音声のバランスが完璧だったら殺されてただろう。

しかし正直チアリーダーなんて、キャーキャー騒いでるグルーピーの仲間ぐらいにしか思ってなかったんだけど、これを見て完全に認識不足だったことを思い知った。日本人のは見たことあるけど、なんというか、やっぱアメリカ白人の女子には日本人に出せないオーラがあるな、と敗北感まじりに思ってしまった。 甘やかされて育った十代だけが放てる一点の照れも不安もないオーラ、ちゅうか。これは僻みか。

クローヴァーズの野性を強調したチアリーディングもカッコよかった。真似をせずにそれぞれのオリジナリティで勝負しろ、てのがこの映画のテーマらしいが、それが口先だけの理想で終わってないのがアメリカのすごいとこだろう。

とは言え映画の出来はそれほどでもないのが残念だ。 話をありきたりにしない姿勢は評価できるが、もっと面白くなりそうなところが、思ったほど盛り上がらないし、両チームの顔を立てた脚本がかえって足を引っ張ったのか、本大会の展開にも燃えるものが無い。なんか色々な所が惜しい映画だった。