虫たちのさりげないちょっと照れながらの心優しさが、おとぎ話にありがちな善人のあざとさをしっかり抑えている。根底に愛があるからこそなせる技ですなあ。

頭の冷静な部分では話の展開に「おいおい」と突っ込んでいたにもかかわらず、あのふんわりした産毛が生えた桃の中にいることが、すなわち彼らがさらに大きな「あたたかさ」に包まれていることを象徴しているような気がして、どういうわけか涙腺刺激されちゃって「おいおい」泣いてしまった。

いや、仕事で疲れてたんだけどさ･･･

カモメ、すまん、ここは一つこらえてくれ。