[コメント] パッション(2004/米)
聖書のクライマックスだけを描写した映画。一神教の恐怖。多神教を受け入れる度量(節操のなさ?)のある現代日本に生まれてよかった。…なんてのは甘くて…。
残念ながら、その日本にさえ差別、偏見、迫害はあるのだからなあ。
ユダヤ教の教えに異を唱えたことにより磔にされるイエス。全編に及ぶむごたらしいビジュアルが並び、さぞや信者は心を揺り動かされた事であろう。しかしながらこのタイミング(2004年)で作られるべきものは、イエスがショッキングな刑を受ける物語などではなく、アラビア語の出てくる十字軍の話やイラク戦争の物語のほうが重要ではないのか??(これに関しては、2005年に次々と新作が公開されるらしい)
どうにもキリスト教強行派の作る「内向き」な姿勢が感じられてならないのは、昨今の米国内の政策が透けて見えるからか。ヘブライ語をわざわざ使った?だからどうしたの?だって、あんたら熱心な信者でしょ?
偉人の言葉をどう解釈するかは、後世の我々に委ねられている。だからこそ重く深いものなのだろう。これが多分、自分の宗教観です。幼稚園は何故かカソリック系でしたが…。
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