普通の映画なら、ジェニロペと家族は最後にわかり合い、みんなそろってめでたしめでたしとなるんだろうが、恋愛の成就とは別に、家族の再生は遂行されると思っていたから、そこらへんの工夫がせつないラストを印象的にしてますね。ジェニロペも「心の強さ」や「さみしさ」をよく演じてました。演技力でいえば、これがベストかも。

さらに「キャッチ」の方の話も筋が一本あるから、いいと思う。「二人の話」より「一人一人のトラウマ」の方が魅力的に描かれていたと思う。

個人的にジェニロペの相棒のテレンス・ダション・ハワード（キューバ・グティングｊｒに似てる。『グリッター』『ジャスティス』にもでてる。）が渋くていい感じだった。マライア・キャリーよりジェニロペのほうが演技うまいしね。

あ、パブのトランペットのシーン好きです。曲も「ネイチャーボーイ」。『ムーラン・ルージュ』を思い出しちゃった。