[コメント] ニュームーン トワイライト・サーガ(2009/米)
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ずいぶん「勝手なこと言って」、主役の男は突如物語から消える。「彼女を巻き込みたくない」から離れるのは、百歩譲って理解できたとしても、「死のうとする」ことは髪の毛の先ほども共感できなかった。そこにいたるまでの説明や動機付けも不十分なら、狼少年とのやり取りも「強制終了」のごとく、ブッタ切られる。あれじゃ彼がかわいそう。さんざん「身代わり」にしておいたくせに。
前作の予想外の大ヒットで、間髪入れず製作しましたっ!っていうのは判るが、もうすこし時間をかけてストーリーを「練る」ことができたなら、また違った印象になったかも。(第三作への「つなぎ」なのかもしれないが)。
あと登場人物をもっと「絞る」べきだ。まず、吸血鬼一家。前作は彼らをうまく活かすことができていたと思う。しかししかし今回は予知夢少女のアリス以外は、「居なくてもよかった」存在だ(パパも)。せっかく「家族内の温度差」という「個性のようなもの」を与えられていたのに、主人公の退場とともに、物語からも消える。いや、せめて死のうとする家族を助けに行けよ!
ジェイコブ以外の狼グループもあまりパッとしない。リーダーのサムとはじめ、仲間たちもなんだか「君たち、裸で何をつるんでるんだ!」って感じ。せめてサム一人だけに絞ったほうが「使命」とかもよくわかるのに。
学校の友人たちも、なんだか「どうでもいい人たち」。もうすこしベラと絡みなさいよ!
そして「イタリアの吸血鬼一族」。ダコタちゃんまで駆り出して、それだけっ??。いやこのイタリアのお話が、まるまるごっそりいらない。
とりあえず、第三作があるので、この映画のありかたは、それ次第なんだろう。
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