[コメント] モールス(2010/米=英)
映画を見終った人むけのレビューです。
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オリジナル『ぼくのエリ』と二本続けて鑑賞。刈谷日劇さん、ありがとう。
おおむね、オリジナル版と同じ形でストーリーは続く。ジャングルジム、ルービックキューブ、橋の下、そういう細かいところまでほぼほぼ同じ演出、で多少「違うところ」もある。
よかったところは、リチャード・ジェンキンス扮する「父」と思われる少年と一緒に写真に写るアビー。オリジナルでは「そうかも?」と思わせる節はあったが、「200歳」という愚題のせいで、「父ではありえない」とわかってしまったので、今回のほうが「父じゃなかった」という描写が自然に伝わった。もう一つ、病院のシーン、「父」が訪ねてきたアビーに対して「はっきりと」首を差し出したように見えた。ああ、切ないじゃないの。
アビーの家に入ってくるのは「刑事」。この刑事の存在はこっちだけ。オリジナルの「夫の逆襲」も切ないが、今作のほうがそれは自然だ。そしてオーウェンがドアを閉める。
逆にこの映画の中では「オーウェンの両親」がちゃんと描かれていない。父は「声だけ」だし、母はちゃんと「顔を映していない」。「宗教狂い?」的なところもピンとこない。
これは2本続けて見て、「比較」したせいなんだろうとも思う。初めに「モールス」をみたら、いろいろびっくりしたと思う。車に忍び込んでの、後ろからの襲撃シーンは、実にアメリカンなホラーだ。プールのシーンも「判ってて見た」からもあるが、美しい仕上がりだった。
そういえば「着替えを覗く」シーンがあるが、結局目をそらすオーウェン。前作の「ボカシの下」の問題は、あっさり削除。それでも「ぼくのアビー 200歳の少女」にはなってほしくないが。
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