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[コメント] モールス(2010/米=英)

ぼくのエリ 200歳の少女』と2本続けて鑑賞。なかなか濃い4時間でした。
プロキオン14

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







オリジナル『ぼくのエリ』と二本続けて鑑賞。刈谷日劇さん、ありがとう。

おおむね、オリジナル版と同じ形でストーリーは続く。ジャングルジム、ルービックキューブ、橋の下、そういう細かいところまでほぼほぼ同じ演出、で多少「違うところ」もある。

よかったところは、リチャード・ジェンキンス扮する「父」と思われる少年と一緒に写真に写るアビー。オリジナルでは「そうかも?」と思わせる節はあったが、「200歳」という愚題のせいで、「父ではありえない」とわかってしまったので、今回のほうが「父じゃなかった」という描写が自然に伝わった。もう一つ、病院のシーン、「父」が訪ねてきたアビーに対して「はっきりと」首を差し出したように見えた。ああ、切ないじゃないの。

アビーの家に入ってくるのは「刑事」。この刑事の存在はこっちだけ。オリジナルの「夫の逆襲」も切ないが、今作のほうがそれは自然だ。そしてオーウェンがドアを閉める。

逆にこの映画の中では「オーウェンの両親」がちゃんと描かれていない。父は「声だけ」だし、母はちゃんと「顔を映していない」。「宗教狂い?」的なところもピンとこない。

これは2本続けて見て、「比較」したせいなんだろうとも思う。初めに「モールス」をみたら、いろいろびっくりしたと思う。車に忍び込んでの、後ろからの襲撃シーンは、実にアメリカンなホラーだ。プールのシーンも「判ってて見た」からもあるが、美しい仕上がりだった。

そういえば「着替えを覗く」シーンがあるが、結局目をそらすオーウェン。前作の「ボカシの下」の問題は、あっさり削除。それでも「ぼくのアビー 200歳の少女」にはなってほしくないが。

そういえばこっちの邦題『モールス』もちょっと微妙だ。『ぼくとアビー』でぎりぎり。

(評価:★4)

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