その「熊みたいな女の子」と結婚をするというのは、間違っている！って思えるぐらいＫＹな子だ。エンドロールに「本人たち」の写真が出てきたが、実際のモデルとなった女性に「似せた」キャスティングだったのだろうか？初登場のシーンで、「え〜、この娘？」って思ったもん。僕なら「友達」のほうがいいなあ。ってより、事実に基づいた映画のなかで、この「恋愛話」が丸々いらない。

で、肝心の救出劇。実際はどうだったか判らないが、なんというか、「偶然」と「幸運」の結果の産物だった印象だ。それを思うと、主人公の行動は「勇敢」というよりは「無謀」に近い。

タンカーのほうの描写は、結構良かったと思う。ケイシー・アフレックがリーダーとなって、ギリギリの極限の中で、「最善を尽くす」というのが伝わってきた。「トラブル・キャラ」もいいアクセントになっている。

できれば、救出の際に、沿岸警備隊の事務所内で、「地図」を見ながら、「今はどこで」、「タンカーはどこで」「砂州がどこにあるのか」という「位置関係」を少し見せるってシーンを作ってくれたら、もっと救出劇の全体像が把握できるのになぁ。

もうひとつ、邦題の「ザ・ブリザード」だが、イメージではブリザードっていうと、もっと凍てつく吹雪・暴風雪・地吹雪のようだと思うけど、この映画では「暴風雨・ハリケーン」のような印象。原題の『THE FINEST HOURS』＝「最上級の時間？」っていうもののい意味は判らないが、邦題が的外れなのか？撮影に雪が足りないのか？どっちなんだろう？

あ、このなかでバナが演じる司令官が「バカ」に映ってしまうんだが、いいのか？史実か？