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[コメント] 素晴らしきかな、人生(2016/米)

ちっとも素晴らしくなんかない!
プロキオン14

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







往年の名作映画、そのままのタイトル。映画ポスターは、まるで『ラブ・アクチュアリー』。いったいどんな素晴らしい人生を見せてもらえるのかと、ちょっと楽しみにしていた。

それなのに、主人公ハワードのいじいじした生き方は、見ていて腹立たしいレベル。同僚3人は、みな仲間想いのいい人だけに、尚更です。ペーニャなんか、もう先が長くないかもしれない。彼の家族、生まれたばかりの子供も、もっと大きなものを失おうとしている。失った悲しみは、もちろん人それぞれ。いつまでも立ち直れない事だってあるかもしれない。ただそれが、周囲の不幸と困惑を生み出すのなら、社長としても、友人としても、人間としても、共感できない。

そこに現れた謎の3人。ハワードを導くために遣わされた者たち。実は役者が演じている、という設定だが、ラストを見ていると、そうじゃなく、謎めいた存在だと言いたかったのかな?特にヘレン・ミレンは。

どちらにしても、同僚達は身銭を切って、彼らを雇っている。ハワードのため、会社を守るため。

更に、ハワードはあるセラピーに顔を出す。それが元妻だと最後に判るんだけど、わざわざ二人きりの場面でも、他人のような話し方。これはずるい。

少なくとも、いじけるにも程がある主人公に腹が立つ。同僚3人も、元妻も、社員達も気の毒だ。

そしてヘレン・ミレンらを無駄遣いしている。ちなみに3人の役者のうち、黒人の少年は、またウィル・スミスの息子かと思ったら、今回は別人だった。公私混同に批判があったから、当然だが。

(評価:★2)

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