だましあい、どんでん返し、そういう映画は数あるが、やはりヘレン・ミレンが登場するだけで、格式が高いものになる気がするのは、間違いじゃないと思う。当然ミレンが演じるベティにも、なにか隠していることがあるだろうという事は判っていたが、ちょっと想像を超えた「復讐」に舵をきったのでびっくり。そして実に貫録たっぷりに演じています。

かたや。マッケランもさすがのベテラン。老獪な詐欺師をさらっと演じています。もう少し「人情味あふれた老詐欺師」的なものを想像していたんですが、かなり冷酷な詐欺師ですね。だました男に追われて、地下鉄の駅での「返り討ち」はびっくりしました。

ひとつ文句があるとすれば「予告編」。ヘレン・ミレンにでっかく「悪女」というテロップが。そういうんじゃないでしょ？