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[コメント] 浮草物語(1934/日)

浮草、まさに旅芸人のねぐらのなさ。雑魚寝。次から次へと小屋を求めて旅に発つ。日本の心のマッ平らな時の映画なんだね。旅芸人の解散する心模様に本当の人生を垣間見る。屋外の映像もスケールが大きく感心した。
セント

ラストへと収束してゆく人間模様の緊張感も素晴らしい。 ただ、僕は25年後の「浮草」を見てしまっていたから、正直言って感動感は薄れてしまった。 小津が歳月を経てまた性懲りもなく同じテーマを訪ねたのは、まさに彼の心に「漂泊の旅人」が宿っていたからだろう。それは「東京物語」でも表れている。

(評価:★4)

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