何となれば、観客はこの不思議なハナシが誰かに操作されていると思っているからなのであります。主人公のブロックの脳裡の変調がこの話の種だなんて夢にも思わないのであります。だから頭をひねり、画面からヒントを探ったりしているわけで、正直このオチを知り始めた残りの１/３は少々退屈だったが、でも最後の夫との携帯での会話はミステリーを超えた恋愛ドラマを呈しておりこの監督のやる気を見せていた。

まあ、でも９０分、画面に釘付けになり観客をワクワクさせたのは事実だ。ミステリーでは少々のどんでん返しもあり、意外や人間ドラマにまで達している部分もあり、僕は高評価を与えたい。カップルで見るにはいい映画だと思う。韓国映画「イルマーレ」はラストで思い切りぶっ飛んだ変更を加えたが、この映画ではそこまでの勇気がなかったのかなあ。うーん、でもなあ、予知夢とはねえ、うーん、安易かなあ、、。