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[コメント] 超高速!参勤交代(2014/日)

この映画でいろんなことが勉強できます。地方の小藩、中藩、大藩を幕府がどう見ていたのか、参勤交代も藩の浪費を画していたとはいえ、結果として260年間の平和、そして絶大なるインフラ整備をもたらしたということ等々、なかなか興味深い。
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**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







映画は時代を表すなんて言いますが、この映画をこの現代に当てはめれば磐城城主は中小企業社長、将軍吉宗は巨大企業の社長といえましょう。メーカーのいうことには何でも楯ついてはならぬ、現代をそんな風に見ることも可能でしょう。

話が分かりやすいという大原則がこの作品の一番の長所であり、しかもみんな俳優陣がみな芸達者ぞろい。意外と殺陣もオーソドックスで美しくかっこ良い。あっと驚くマンガチックな展開はほほえましく、映画を見ている時だけは本当に現実をすっかり忘れさせてくれる。

一点だけ惜しいなあと思うのは、あの忍びたち。権力に使われ表面に全く出ることのなかった彼ら。せめて彼らの気持を少しでも表せなかったのかなあ、、。「御意」ばかりを言う前に彼らの苦しみもあったはず。

勧善懲悪、人の和、人間の心の素晴らしさ。あんな城主が現代にいたらどれだけ毎日を過ごしやすいだろうか、などいろいろ考えさせられることも多かった。メーカーさんにもっとこの映画を見てもらいたいなあと思う今日この頃です。

夏の娯楽作としては最高ですヨ。

(評価:★4)

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