デッドロックという言葉を辞書で引くと「交渉などの行き詰まり」とある。また、他にも調べてみると情報処理の専門用語だったりするらしい。「２つのプログラムが資源の解放を待っている状態」とある。この映画は前者、後者共に言えるような気がする（よね？）。まぁ…配給は結構上手いことを言っちゃっているが、この映画、基本的には至極単純明快でストレートだ…。驚くほど。

伏線は空回りして収拾はできておらず、明確なメッセージ性も無い。強いて言うならば「チャンプはチャンプであれ」ということか。だとすれば金にまつわる取引や、無理に過去の話を“別撮り”して強調する必要は無いだろう（レイプ被害者のインタビューも含む）。

ラストの勝負は…ありゃ妥当なところ？新鮮味は皆無だけど予想範囲内で上手くまとめてるか。唯一気になるのは「ボスッ！ボスッ！」という殴るときの効果音なんだけど…。ちょっと過剰気味じゃあありやしないかい？その音があまりにも目立つもんだから…。マットを動き回るときの音、空気を切る音、身体と身体がぶつかったときの音…いろいろあると思うんだけど。

あ、いちばんのツボはアイスマンと同部屋のインディアンの人。いつのまにかパートナーになっちゃってるよ（笑