[コメント] ヒューマン・キャッチャー(2003/米)
映画を見終った人むけのレビューです。
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様々な「演出」がプロットよりも勝ってしまった。正直、続編として「あいたたたた…」な感は否めないが、結果的には娯楽映画として意外に楽しめた。
若者達はバス1台を中心に恐怖を味わうのだが、そのバス1台を何パターンもの演出で利用しているのが物凄く良い。いくら閉ざされた空間であってもバスじゃ期待できんなぁ…と腹を括ってたのだけど(笑)。意外なところで予想を裏切られてしまった。他にもクリーパーの細かいグロ描写が堪らなかったり、表情を作っているところなど、面白い(笑える)。
てなわけで、脚本以外は好感触だ。肝心の問題は、そう、続編として価値があるのか?であーる。一言で言うならば「無い」に等しい。前作の数日後?が舞台なのだが、本当に「数日後」なだけで続編として得られるものが無い。前作に「23年ごとに23日間」の設定があったことは失念しまったが、やはり列記とした続編なのだから「クリーパーの正体」等をもっと掘り下げるべきだろう。謎の夢を見ていた娘の真相も最期まで解らず…じゃあ駄目だ。
そういえば、前作といえば前半部の静寂した中の恐怖と後半部のアクションホラーとの対比が本当に良かったけど(美的だった)、今作はそういった神秘性というのかな?そういった要素がまるで感じられないのだから、これではB級映画としか思えないだろう。
他にも疑問が。ラストでは23年が経過していたが、あれは現代?それとも23年後の未来?この物語の舞台は古臭いから1970年代後半なのかな…と解釈したが、続編には携帯電話がちゃっかり登場していたし。ちょっと解らん。
あ、邦題に関しては敢えて言及しません。酷すぎます。
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