[コメント] セルラー(2004/米)
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配役も上手ければ、監督/撮影監督/脚本家の起用もかなり上手い。監督はノンストップホラー『デッドコースター』のデビッド・R・エリス。この映画を観ている人ならば分かると思うが、本当に終始ノンストップ。ジェットコースタームービーだ。そのまんまタイトルにもってきたようにセルラー(携帯電話)が大前提にありながら全く違和感が無い。しかし思い返せば携帯電話が最初から最後まで登場しまくる。これは「デッドコースター」の監督ならではの「色」だろう。
もともと原案は『フォーンブース』の脚本を務めたラリー・コーエンではあるが、こちらのほうが娯楽映画としての質は高い。これは脚本家の功績かな。ライアンがハイウェイ?を疾走するシーンは意外に迫力があるし、携帯ショップで充電器強盗(金は払うが笑)をする場面では思わず笑ってしまった。
また、ステイサムの強面とベイシンガーの迫真の演技が緊迫した場面を十分盛り上げている。ウィリアム・H・メイシーの「スパを開業したい!」なんて設定は関係ないところで笑えるし。クリス・エヴァンスは人物設定が格好良すぎるところもあるが、良い若手俳優が出てきたな〜という印象を受けた。今後に期待。
最終的には悪徳警官オチという新鮮味が皆無なラストだが、携帯電話で締め括るところと、単純すぎる「笑顔の大団円」(笑)が嬉しい余韻を生んでくれる。だから全て許しちゃおう!
という訳で、近頃では珍しく95分が80分くらいに感じてしまう気持ちの良いスリラーを見たような感じがする。
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