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[コメント] おわらない物語 アビバの場合(2004/米)

運命に逆らえない世の中は残酷だが、常に生き方を模索しなければならないのが人間なのか?Palindromes=回文という原題の真意、奥が深すぎる。果てしなく遠いところに答えがある。人間の成長が老化とは逆だったとしたら。どういうことか?
ナッシュ13

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
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人間の成長が老化とは逆だったとしたら。

つまり、全ての人間が老人から始まり、時が経つにつれて赤ん坊になるのだとしたら。トッド・ソロンズによれば、それは本来の老化していく成長となんら変わりないということだ。一人の人間は一人の人間であって、定められた運命には逆らえないということだ。原題の真意が少し読み取れたのかもしれないが、なかなか「その通りです」とは思えてこないのも当たり前なわけで。多くの人間が変化を信じて生活している。何も希望を持たないですごすほど悲しいものはない。

アビバはトッド・ソロンズの意思に逆らい続けたのだ。だからこそ、赤ん坊を育てて幸せになりたいと考えたアビバは作品にとって唯一の象徴的な存在なのだ。

これまで世の中の不公平・不平等を突き放して描いてきた監督が辿り着いた、ひとつの到達点のような作品である。

(評価:★3)

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