水準レベルと言いつつ、主演のブルック・ネヴィンは結構好みだったりするわけで（笑）。この手のビデオ映画は、こういう新人俳優探しも面白い。エキゾチックな顔でミュージシャン(本当にそうらしい)のトーリー・デヴィートも、どこかアンジェリーナ・ジョリーな感じで良いじゃないか。

『ラストサマー』そのものは『スクリーム』と混同する印象を受けたり、作品の出来としては「普通」ではあったが、「自分達の犯した罪を仲間内で共有したはずなのに、1年後に謎のメッセージと共に殺人鬼に狙われる」という設定からしてみれば★５を与えても構わないくらい魅力的だった。そんな世界観(展開を含め)を久しぶりになぞっているのが本作で、オリジナリティーには欠けるものの、役者の演技力に加えてこちらも水準レベルの楽しさが保てられている。まだ、リゾート地でなぜか蘇った殺人鬼に急襲されるというPart2よりは好感が持てる。

なかなか殺人鬼が現れずやきもきさせられたが、最後の最後で主要人物が続けて惨殺させられる終盤のスピーディーな展開は良かった。じゃあ中盤でダレたのか？というとそうでもなく、犯人探しや警察の不思議な行動(の描写)のインパクトが強く、あまり退屈でもない。

お決まりのオチも決まって大団円(笑)