デビュー作ではないらしいが、この作品はメジャーデビュー作と言えよう。まさしく、このシリーズが若手監督の登竜門で、その手腕が試される大舞台だということがわかる。

コミック青年マークが登場は、この作品を左右していたように思える。漫画の世界はファンタジーに近いものがあり、またそれがフレディの世界観にリンクしているように感じるからだ。マークが絵となり切り刻まれるシーンは最も印象的なシーンで、同時に、ここまで凝られた殺害シーンがこれまでのエルム街にあったか？頭を働かせてみるが思い浮かばない。

アリスは前作ほどの強い女（カンフー！）ではないが、ヒロインとして合格点。子供を授かるという半ば強引なプロットを最後まで引っ張っていたのは彼女。決してフレディじゃない（笑

そう、シリーズ史上、フレディが最弱なのには驚く。見せ場が何も無い。夢と現実の曖昧な境界線がそうさせているのか、俺にはわからんが、フレディの嫌味たらしい性格は何も出ていない。これは痛手としか言い様が無い。

まぁ…３、４よりは好きだが…。

トンデモ脚本に羽交い絞めに合うフレディよ、何処へ行く？

（アリス役のリサ・ウィルコックスさん！お疲れ！とだけ言っておこう笑）