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[コメント] WASABI(2001/仏=日)

雑誌『ムー』で図解入りで「ボムを愛読し、宅八郎以上のアイドル知識を…」と解説されそうな妖怪エロガッパ、リュック・ベッソン。セーヌ川に生息するこのエロガッパはヤラセではなく本当に実在するみたいだ。その証拠にこの映画がある。
ジャイアント白田

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







ジャンレノという廃れ気味俳優のワンパターン演技ではなく、広末涼子の頑張り一つで支えられた映画であって、駄作量産家のリュック・ベッソン(エロガッパ)の映画ではないだろう。広末涼子のフランス語を聞いていると、不思議に広末涼子がソフィーマルソーよりもグラマラスに見えてきた…ウットリ。

さてさて、

エロガッパは愛妻ミラ・ジョボビッチと離婚。傷心しきった乾いた体に流れ込んだ広末オーラ。エロガッパは広末に求婚する為だけに作ったのではないだろうか?そう、前の作品『フィフスエレメント』がミラ・ジョボビッチ獲得プロジェクトになってしまったように、この作品も広末涼子獲得プロジェクトに過ぎなかった。それは衣裳を見ても一目瞭然。ジョボビッチは仰天なヒモ衣裳で、広末涼子は娼婦風ミニスカ。どうやら調教し、結婚一歩手前まで漕ぎ着けたみたいだったようだが、無理だったようだ。

会見で広末涼子が泣いた理由は、エロガッパの本性を思い出したに違いない。

ところで、ゴシップ記事に夜な夜な現れている妖怪エロガッパだが、その記事によればベッソンは大の渋谷好きで女子高生マニアで、宣伝マンにキューテーな女の子を用意させるほど似非大和撫子な日本女性にのめり込んでいるらしい。青春を謳歌する歳であったはずの17歳で、学校を中退し女子高生とは縁を切ったのだから、ロリ系に走るのも無理もないし、仕方ないかもしれない。今、エロガッパは青春を取り戻そうとしているだけなのだろう。

…とは言っても、そんな平凡オタク的なバックボーン(涙話)が通用するほど見る者の目は、徳光級の涙腺を所持しているわけではない。この作品に関して我々は歴としたドライアイ。そんなドライアイ+日本人の一般的な家庭に生きている私に言わしてもらえば『WASABIだけに、もっと練り直せ』だ。「何だアノ内容は!」と言いたいところだが、河童だけに、モー娘。起用で(出来れば紺野、加護、石川あたりで)次回作を皿に砕け散らしたら許す。

と映画に相応しい寒いことを連続で言って締めくくってみる。嗚呼、つまんない。

2002/11/29

(評価:★2)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)ゆーこ and One thing[*]

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