「勝った負けた」ばかりじゃないけれど、ストーリーには何らかのカタルシスが必要。この作品はそこがやや弱いように思う。前作の『ウォーターボーイズ』と違い竹中直人の存在もあまり生かされてないし。でも、作品自体のノリはいい。「女子高生が制服でジャズ」っていうのもすごいキャッチーだし。あとトロンボーン担当の本仮屋ユイカがいいね。TV版「セカチュー」にも出てたけど。ただ唯一苦言を呈するとすれば、音楽祭に出れなくなりそうになった理由が、上野樹里の「応募VTR出し忘れ」っていうのはあまりにいただけないかな。他にもっともらしい障害があってそれを乗り越えてこそ、って感じがするけど。まあでも、2時間弱をリラックスして楽しむのにはいい映画です。ワタクシは都下のミニシアターでビールを飲みながら楽しみました。