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[コメント] 幸福の鐘(2003/日)

非常に眠かった・・・。途中まで何度も寝ようと思ったけどSABU監督だから、と思い必死に起きてた。あのラストがなけりゃ★1か2だったよ。 2004年2月29日劇場鑑賞
ねこすけ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







SABU監督は『DRIVE』しか見て居ない訳でして、『弾丸ランナー』も『MONDAY』も未見です。ので、彼の「勢い」的なモノは未経験です。『DRIVE』では何処となくほのぼのしながら、無茶苦茶な展開やってるのが好きで、退屈させられずに見せられました。

本作、主人公は喋らずに黙々と歩き続ける。刺されたヤクザに出会って、気がついたら留置所に入れられて、その帰りに火事場で人命救助したら警察に感謝状渡されて、その帰りに車に吹っ飛ばされて、病院で幽霊ジジイに会って宝くじが当選して、けどそれも盗まれて。他にも自殺するリーマンやら、「ガンなんです。だからお金は必要ないんです」と言う奴らに出くわす。

自分自身も、工場が閉鎖になりその後の生活がどうなるか見通しのつかない状況に居ながら、そういう奴らを見て気が滅入ってる時に家に帰ってみれば、そこには「幸せ」があった。っつー落ち。いや、いいんだよ。別に俺は構わないんだ。

でも、いくらなんでも、この映画、落ち着きすぎてます。長回しを多用して、登場人物が(相手が喋らないから)一方的に喋る。演出もとろーりとろーりして、ずるずると睡魔に襲われてくる。いや、この演出だって明らかに意図されたモノだって事は分かってるし、そんなもの予告編を見た時から覚悟はしていたけど、予想以上にダラダラダラダラ面倒臭い。

一向に面白くならない。確かに、それだからラストの「幸せ」が際立つってモノだし、あのラストによって残る余韻はかなり心地良い。だけど、そこに至るまでの過程が、例えどれだけ魅力的でも、退屈ならつまらん事に変わりない。っていうか、本当に魅力的なのだったら退屈に感じなかったはずでは?って、良く分かりませんけど。

これ、小説とかだったらきっと面白かったと思う。脇役、一人一人も際立ってて、話としても全体を通してみれば魅力的ではある。でも、こんなとろーりとろーりと、まったりした演出では、だれてしまって、途中で面倒臭くなってくる。かと言って、この映画をもっと早いテンポで演出してしまっては、最後に残る余韻が半減する可能性がある。

要するに観客の好みと、その時の体力(俺は疲れてたせいか無茶苦茶眠かったよ)による、って事か?って、良く分かりませんけど。

ちょっと甘めに★3

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)林田乃丞

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