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[コメント] ラブ・アクチュアリー(2003/英=米)

ローワン・アトキンソンは『ビーン』見て、「苛つくだけのつまらん奴」としか思えなかったけど、今回の役柄は変に笑わそうとしてない姿勢で、逆に大笑いさせてもらった。 2004年3月1日劇場鑑賞
ねこすけ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







劇場鑑賞中にトラブルが発生し、上映が一時中断、7分〜8分の中断時間を於いて上映を開始。中断された箇所から一気に飛躍して、全く知らん箇所からの再上映。おまけにその間のインターバルで完璧に現実世界に引き戻された、と言う不快感でイライラしながら鑑賞したから、思いっきり楽しめなかった。ワーナーマイカルシネマズ広島よ、映画館は観客に「如何に映画を楽しんでもらうか」を考えるべきだと思うぞ。

映画としては、まぁ評判通りの良い出来、と言う感じ。

先日見た『ジョゼと虎と魚たち』は、あくまで恋愛のリアルさを追及した作品で、そのリアルさ故の切なさがたまらなく良かった。けど、久しぶりにこういう軽いラブコメ系を見てみると、やはり自分はリアルな映画よりも、映画らしい楽しい映画が好きなんだな、と痛感した。いや、別に『ジョゼと虎と魚たち』が嫌い、て言ってる訳じゃないんだけど。

まぁ、ラブコメの王道、と言った感じの作品なので、予想通り鑑賞しながらニヤニヤできる面白いラブコメ、と言う印象。群像劇としてはもう少し工夫が欲しかったかなぁ、と言う印象も何となくあるけど、まぁそれは俺が見た時イライラしてたから、って事にしておこう。

とにかくそれぞれのエピソードが、成る程面白い。そして、この映画が謳うのは、あくまで「愛」であって、911の時だって、どんな時だって、人は最終的には愛なんだ。ほら、ロンドンのヒースロー空港へ行ってごらんよ、と言う感じに、とにかく「愛」な訳で、その愛の全てが俺のツボを刺激しまくる訳であります。ちくしょう、卑怯だぞ、こんなの!(違  でも、ここで911を盛り込むのは、多少如何なモノか、とは思いましたけどねぇ・・・まぁいっか(←良くない)

あのちびっ子君の初恋(?)物語だって、親友の結婚相手に「I LOVE YOU」すら言えずに、紙芝居でメリー・クリスマスを伝える物語だって、周りのエピソード故に明るく見えるけど、実はとってもシビアな不倫物語だって、ポルノ撮影中のデートの約束だって、国境を越えた恋愛だって、他もろもろもろもろ・・・ほら、「あなたに一つくらい当てはまるでしょ?」って、言われても、俺はそんな宣伝以上に、俺は全てが俺のツボに当てはまりまくりだったので、終始顔はにやけっぱなしでした。(←決して当てはまる物が無い、と言うのがとても寂しい)。

でもね、でもね、セックスを求めて英国からアメリカに旅立つ、ってのに当てはまる人は・・・居るのか?まぁ面白いエピソードだったし、英国訛りを身に着けよう、と言う気にさせられるので、別に構わないんですけど(笑)

因みに、ヒュー・グラントのエピソードは、彼をあの配役にして、あの物語、と言う地点で反則気味に俺のツボを刺激しまくりなので、ここに羅列するまでもなく面白かったんです。

っていうか、俺は、初っ端の、結婚式で行われた”サプライズ”の「All you need is love」の地点で、ほろりと来たぞ(笑)

そう、世界はいつだって愛に包まれてるんだよ。細部にしこまれたギャグもそれなりに冴えてて(と、言っても『ノッティング・ヒル』や『ブリジット・ジョーンズ』には遥かに劣る)笑えるし、何しろ、ヒュー・グラント扮する英国首相が素晴らしい。いや、演技とかじゃなくて、「英国は小国だけど、アメリカの言いなりにはならねぇ!」って、あんた最高だよ。しかも、それをヒュー・グラントがやるんだから、また憎たらしいキャスティングである。このっこのーっ!(何?

心が温まる、ハートフルラブコメディ。映画だから成し得たおちゃらけ英国首相のロマンスや、その他もろもろ。

特に多く書く事までもない、良作ラブコメ。こういうのは2ヶ月に一回くらい見て心を暖めないとダメですね(謎

ただ、これを今更(3月)に公開している配給会社にはどうかと思うぞ。どう見たってこれはクリスマスムービーじゃねぇか!

(評価:★4)

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