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[コメント] スキャナーズ(1981/カナダ)

トマトだなぁ、トマト。ビルの上から落とした感じ。 2003年9月7日ビデオ鑑賞
ねこすけ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







スパイダー/少年はクモにキスをする』でデビット・クローネンバーグ初体験を済ませた俺。正直、あの作品は、噂に聞くクローネンバーグらしさは皆無であり、期待はずれではあった。それから数ヶ月が過ぎて、彼の知名度を一気に押し上げた作品を見てみたくなって、今更、ようやくこの作品をレンタルした。

「超能力者の戦い。」真っ先に思ったのは『ダークシティ』やら『AKIRA』な訳だが、実際はそんなに派手な物ではなく、案外ちまちまとやっている物だったし、「超能力者だから強い」と言う一般概念(つーか俺の概念?)を打ち破る程超能力者はたいして強くなくて、隙だらけ、と言うイメージだった。

正直、この作品もかなり期待外れで消化不良だった。

ちまちま進むストーリー。何か小手先だけで進んでいる感じがして、このプロットならもっと豪快にやるべきだと思うのだが・・・。この作品で知名度が上がったとは到底思えない程の期待外れの作品であった。正直、この作品の良さが俺には本当に理解出来ない。

こんなにちまちま進行させてしまっては、個々の映像が素晴らしかろうと、頭部がトマトの如く吹き飛ぶシーンの爽快感が、どれだけ飛びぬけて素晴らしかろうと、エンターテイメントとして成り立っているとは到底思えない。結果、見終わって残ったのは消化不良以外の何物でもないので、ヴィジュアル以外見る価値がないと判断する他ない。

クライマックスの決闘のぐちゃぐちゃぶりと、衝撃のラスト(乗り移ったんだろ?あれ)等々はかなり良いのに、作品そのものがたいした事ないのでどうも白けていた。何しろカタルシスが皆無なのだ。一時間半と言う尺の中、豪快なシーンが少なすぎる。

期待外れ。もっと派手にスピーディにエンターテイメントやってくれ。この程度じゃないはずだ、クローネンバーグ。

これが「内臓的映像」?どう見れば「内臓的」なんだよ。

と、言う感想は、クローネンバーグの魅力を一つもわかってない、グロテスクな映像表現を期待していたアホガキの意見なので悪しからず。

(評価:★3)

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