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[コメント] スターシップ・トゥルーパーズ2(2003/米)

突然『バックドラフト』風のスコアが流れ始めたので「どこの糞映画の予告だよ」って思ったら本編だった(アホ)信じられないけど、この映画のクライマックス終盤で泣いた。 2004年8月21日劇場鑑賞
ねこすけ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
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クライマックス終盤、砦に押し寄せてくるバグズの大群。そこに颯爽と現れる救出艇。そして二丁のライフルを構えたダッグス大尉。最後の生き残りとなる女性兵士は彼に手を伸ばすが、彼は「俺は殺人犯だからな」と言い、バグズに向かってマシンガンをぶっ放す。

そんなダックス大尉の漢ぷりと、それを切なく見つめる女性兵士。泣いたね。泣いた。マジ泣いた。まさかこんな所で「ほのかなロマンス」を見せ付けられるとは思っても居なかった。すげぇ!!そしてダッグス大尉を政府は良い様にプロパガンダに使い、彼は願っても居ないのに「英雄」に仕立て上げられる。なんて燃えるラストだ。

序盤、銃の先端が光ってるのに火薬臭い音が聞こえる戦闘シーンに違和感を感じながらも、「ま、金が無いんだし、前作はもはや神の領域だし」と訳の分からない開き直りを持って鑑賞に望んだ為か特に気にならず。ストーリーも知っていたので、『〜物体X』に『スピシーズ』な展開が繰り広げられても笑い飛ばせる。

前作と比較して落ちるのは当然だから仕方ない。前作のブラックさには到底及んで居ないし、バグズとの戦闘シーンの迫力、見せ方も圧倒的に前作の方が上手い。でも、いいんだ、相手はポール・バーホーベンなんだ、挑んで勝てる人じゃない。

どちら側にも徹しきれずアクションにもホラーにもなりきれ居ない上に、バカパワフルなホラコメテイストも中途半端な所で終わってしまったのは少々残念に思うが、元々諦めた状態で鑑賞したせいか、特に批判する気にはならない。

むしろ、台所でバグズに寄生されても注射して意識保って生首切り落とすだの、男数名で女性を取り押さえて無理矢理寄生するだの、至近距離で銃弾が全く当たらない意味不明な銃撃等々、ブラックブラックブラックなギャグ(え?マジじゃないでしょ?)連発のクライマックスは健闘していたと思う。前半のたるさは否めないし、もっと面白く出来た気がしないでもないけど、大甘に許す!(あっ、でも当然の事だけど『スターシップ・トゥルーパーズ』にはそーゆーギャグは必要ないと思うよ)

ただ、金が無いからと言っても、バグズとの戦いがあまりに少なすぎやしないか?フィル・ティペットの「やりたい事がやりたかった」て気持ちは分かるけど、続編と銘打っている以上ファンサービスをある程度するのは義務でしょ。

それから全体的に画面が暗すぎ。それと、最初は大勢居たはずの兵士がドンドン少なくなっている気がしたのは、きっとバグズが忍び込んでいたせいですよね?

音楽は前作の熱いスコアを受け継いで居るといえば受け継いでは居ると思うけど、『バックドラフト』のパクリ臭いのはどうかと思ったよ。

不満は盛り沢山だけど、いいよ。泣いちゃったから。

(評価:★4)

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