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[コメント] パーティ★モンスター(2003/米=オランダ)

エクスタシーパワー!マリリン・マンソンがノリノリです。ラスト10分間が大好きなので★一つ追加 2004年8月5日劇場鑑賞
ねこすけ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







80年代、NYのクラブブームの裏側、クラブキッズの栄光と挫折、破滅の物語、なんて聞いちゃうと「自由を謳歌してセックスとドラッグに溺れてしまう話だろうなー」と思って見に行ったらそのまんまかよ!

こーゆーパーティに参加したいとは微塵も思わないし、特に取り立てて魅力は感じないし、映画的にもそこまで面白いとも思わない(ただ、クライマックスのネズミ視点(!!)からの殺人シーンの映像のテンポが凄く良くてカッコ良かった。)ラスト10分間がこの映画で一番、飛びぬけて面白かった所。

自分をあそこまで育ててくれたクラブの社長を、自分が無罪になるのと引き換えに警察に売ろうとしている所を友人(セス・グリーン)にチクられてパクられる。愛する彼女も薬物の過剰摂取で死に、自らはムショの中。しかし友人に言う。「君は僕を救ってくれたんだ」。ムショよりも絶望的な世界から警察にパクられて初めて救われる。初めて気付かされる。なんて感動的なラストだ!なんて素晴らしい友情だ!すっげー捻じ曲がってる気がするけど(笑)このラストがなかったら俺は★2をつけてたよ

そのラストに至るまでの過程が実につまらない。マコーレー・カルキン演じる主人公に魅力がなく、ただ自分勝手にダラダラと生活しているだけじゃないか、と言う気がしてならない。恩のある人をマジで売ろうとしたりして「おいおいおい」って思わず嫌悪感を抱いてしまった。おまけにこの「クラブキッズ」達にイマイチ魅力を感じきれないんだよなぁ、俺ぁどーしても。

演出にもキレが無いというか何と言うか、だらだらだらだらと進んで映画から情熱みたいなのもクレイジーさも特に感じず、「なんだ普通の話じゃん」みたいに思えてくるのが見ていて辛い。

だってコレってどーみても普通の世界じゃないじゃん。セックス、ドラッグ、ド派手な衣装、意味不明なパーティ、ナイトクラブ、ホモセクシャル。すっげーアナーキーでクレイジーでファックな世界じゃん。でも、見ていて何も興奮しないし、魅力を感じない。80年代と2000年代のギャップだろうか?単純にそうなんだろうか?

原作はどうだか分からんし、実在の人物がどうだか分からないけど、もっと魅力的に描けたんじゃないかな、と思う。

そしてセス・グリーンマリリン・マンソンが素晴らしい。

(評価:★3)

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