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[コメント] 里見八犬伝(1983/日)

なぜにこれ程評価が低いのか分からない。詰め込みすぎてドラマが希薄な感は否めないが、面白い映画にロジックは必要ない。パワフルな演出とダサカッコイイ音楽と役者にエキサイト! 05年→04年にかけて劇場鑑賞
ねこすけ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







ウワッ、この映画を劇場で見ながら年越しちゃったよ!(爆)なんか、妙に嬉しいぞ、嬉しくて嬉しくて仕方が無いぞおい、どうしてくれんだ深作欣二と愉快な中間達よ!

ま、厳密に言えば、「見ながら」じゃないんだけど(カウントダウン直前の2分間は一時中断したから)。

アイドル映画らしいのだが、制作費は数十億。そのくせ、セットは微妙にハリボテみたいで、どこに金をかけたか分からないこの不思議ちゃんっぷり。アクションも、台詞も、演技も、全てパワフル。パワフルだから頭が悪い。いや違う。頭が悪いからパワフル。うーん、どっちでもいいや。とにかく、パワフル。

良い意味で頭の悪さが滲み出ている。『あずみ』見たいに格好つけるためのパワフルさじゃない。この映画のそれは、あくまで娯楽の一要素としてしっかり機能している。だから面白い。だから目が覚める。「娯楽」と言う枠から一歩も出ない見事な娯楽作品。

製作の際、脚本で色々揉めていたらしく、結局この形になったそうだ。だけど、8人の剣士が結局きちんと描ききれて居ないのは、この物語(原作は全く知らないけど)としては失敗なのでは?と思う。

8人の内の後から出てくる面々は、ドンドン描き方が適当になっている気がして、そういう意味で物語として、クライマックスでの盛り上がりに欠けるのは否めない。ま、それをこの映画のパワーが補って余っているから、一本の娯楽作としてきちんと成功しているのだろうけど。ただ、確かに二時間程度の尺で8人の剣士の心理描写をイチイチやってたら、3時間半ぐらいになっちゃうよなぁ。って事は、(コレの映画化が無理、と前提で考えると)この作りで正解なのかもしれない。

それに、全てを描いて『七人の侍』みたいな長尺になっちゃうのを避けたのかな?うん、そうだ。そうに違いない。手抜きじゃないはずだ。娯楽に徹する為に尺を削ったに違いない。多分。

パワフル。この一言に気付く問答無用の(アイドル)(バカ)娯楽時代劇。

それにしても、音楽が妙にダサカッコイイのが、これがまたタマラン・・・

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)けにろん[*]

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