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[コメント] サウンド・オブ・ミュージック(1965/米)

何度座りなおした事か。上映中、初めて便所の為に席を立った映画。だけど、そのミュージカルシーンの完成度は圧巻。 2004年5月4日劇場鑑賞
ねこすけ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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コレを見ないと映画は語れないシリーズの一本、見たいな映画なので仕方なくリバイバル上映を見る為に映画館に足を運んだ。『ウェスト・サイド物語』が好きじゃないので、どーせこの映画もダメだろ、と予想していた。実際、その予想を良い意味では裏切っているモノの、それでも★3を超える域ではない。

冷めた視線で「へっ、どーせ糞映画だろ」と偏見たっぷりで映画を見始めたのだけど、やはりスクリーンの圧倒的な力の前にはどんな先入観も平伏すしかない。山々の圧倒的な自然からマリアの怪音波(?)とも言える歌声と躍動感。凄いね。その他のミュージカルシーンの圧倒的なスケールつーか、躍動感も本当に凄い。とにかく全編に渡って、ミュージカルとしての圧倒的な完成度がひしひしと感じられる傑作である事には間違いない。

でも、だからって映画自体を手放しで誉められた訳じゃない。いや、別にこう言う映画が作られるのも構わないし、実際もの凄い完成度の映画だと思う。だけど、俺には合わないよ。ホント。それだけ。

登場人物がステレオタイプなのじゃなくて、物語がありふれてて陳腐。いや、古さもあるのだろうけど、こんな都合よく物事がちゃっちゃと運んで「あー歌うのって楽しいわ!愛で世界を変えましょう!」みたいなおめでたい映画にはあまり長い時間付き合っていられない、と言うのが心境。

内容を否定する気はあまり無い。好みの問題だし、こう言う映画も必要だと思う。だけどさすがに三時間は長いだろ。

上映前の待ち時間、映画館ではサントラが流れていたのだけど、音楽だけ聴くと本当に大して良くも何とも無い、耳障りな古臭い音楽にしか聞こえないのだけど、大スクリーンで良い音響と躍動感溢れる映像と一緒に聞くと、本当に名作に聞こえてくる。

話は冗長でつまらんが、ミュージカルシーンの素晴らしさは一級品。途中で眠くなったけど。

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)りかちゅ[*]

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