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[コメント] 春の日は過ぎゆく(2001/韓国=日=香港)

どうしても、この作品で描かれている感情を”聴き取れ”なかった。後々皆さんのコメントを読みながら思い返してみたらようやく分かり始める。そんな俺に、この映画に点数をつけてレビューかける資格があるのだろうか 2004年4月5日ビデオ鑑賞
ねこすけ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







感情移入し難い、と言うか何と言うか。一途で理想を抱いて恋を信じ続ける男と、恋の終わりを知っていながら、最初は感情に身を任せてみるも結局突き放す女。

最初の、赤面モノの出会いと付き合うまでの過程から、少しずつ変わっていき、そして突然訪れる「別れ」。その唐突すぎる「別れ」と、その後、男の心の中に残った心の傷。

それらを綺麗な映像と静かで綺麗な音楽で魅せる、と言う狙いは見事に成功していてかなり良かった。だけど、その、映画の演出の一部でしかない「無音」、もしくは「囁き」が乗りかかっている、映画の核となる「物語」に感情移入できなかった以上、退屈こそしなかった物の、どうしてもノリ切れなかった感じが残った。作品の雰囲気とかは好きなんだけど。

繊細で詩的。限りなく静かな画面にそよぐ風と、その風が生み出す音。

繊細すぎる故に傷つき、繊細すぎる故に傷つくのを恐れて突き放してしまう、とでも言うのだろうか?愛を信じた結果があまりに違いすぎたゆえの「別れ」と言うのだろうか?俺の幼稚な脳みそじゃついていけなかった、とでも言って逃げ出してしまおう。

個人的に、勘違いなんだろうけど、何処となく『ジョゼと虎と魚たち』に似た感じのモノを、なんとなーくながら感じた。キャラクターは全く違うけど、両者とも「別れの恋」を描いている作品。だが、個人的には、『ジョゼと虎と魚たち』に★5をつけている通り、あちらの作品の方が好き。って、比較の対象が根本的に間違ってますね。

(評価:★3)

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