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[コメント] クロスファイア(2000/日)

超能力の描き方が変。オカルトを知らずに映画を作るとこうなる。
空イグアナ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







子供の頃は、テレビのUFO番組や超能力番組を本気で信じて見ていたもんだ。信じなくなった今でも、あのときの夢はまだ忘れていないから、オカルトっぽい映画は大好きだ。

重要なのは、オカルトにはオカルトの世界観があるということだ。同じ不思議現象でも、テレビで見るような「超能力」と、ファンタジー映画で見るような「魔法」とでは違うのだ。

この映画もそう。パイロキネシスでできるのは物体を発火させること。空気中に炎を出すと、あれ?っと思ってしまう。魔法使いなら指先から炎を噴射することもあるだろうけけど、超能力者は違う。(テレビに出てくる「超能力者」だってそうでしょ?テーブルにおいた物体が自然に燃え出す現象を起こすことはあっても、火炎放射器みたいな真似をして「これが超能力です。」とは言わない)

火のついた書類が部屋中をぐるぐる回るのも変。青木淳子はいつからサイコキネシス(念動力)まで使うようになったの?迫力を出すなら、上昇気流で書類が爆発するように吹き上がるれば充分だし、それが自然。

同じ理由で、弾丸を空中で止めることも不可能。弾丸にパイロキネシスをかけたって、焼けた弾丸が自分に向かってくるだけです。

オカルトは非科学的だが、そんなオカルトにも理屈はある。それを知らないと、超能力の描写が変になる。

(評価:★3)

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