前作でおもいっきり深読みさせておいて、この平凡な「愛がすべて」的な最後はなんじゃい。 しかも途中でプログラムのおじさん（電力関係だったっけ）が「愛も記号に過ぎない」なんつってるし、んじゃあ何かというと・・・

すごく浅い解釈だろうけど、結局スミスはコンピュータ・ウィルスで、ネオはウィルスバスターだったと。で、メイン・コンピューターのセンチネルは、人間を電力として使うだけでなく、それなりに存在意味を認めてザイオンを放置することにした・・・ってことでしょうか。

で、ザイオンの人たちは「平和がほしかった」みたいなことを言ってたけど、そうじゃなくて、１での「機械にとらわれ、電力供給のためだけに飼育された人類を救う」ことが最終目的じゃあ、なかったの？　いつまでだかわからない「平和」というぼんやりした「幸福」が最終？

「始まりがあるものは終わる」のなら、その平和も・・・いつかは終わるんですけどねえ。凄腕の女船長が言っていましたが、「変わらないものもある」ってセリフに、作者のこだわりのなさを見ました。「変わらないものなどない」。すべてが変化する、その真実だけが永遠なのに。

前作もそれほど好きではなかったですが、前作にあった一貫性が、なくなっていたような気がします。