まず、我々はジョージ・ルーカスに敬意を払うべきであろう。１９７７年に『エピソード４』を発表し、それ以降の波瀾万丈を乗り越え、２００５年に『エピソード３』を発表した事実に。そして７７年以前に考案されたプロットを２８年かけて完結させたルーカスの精神力に、我々は敬意を払うべきであろう。理力（フォース）と共にあらんことを……。

　そして、ここで我らがシネマスケープは『スター・ウォーズ』を評価しろと要求する。敢えて、言おう。『スター・ウォーズ』に関してだけは、評価は必要ないのである。管理人は即刻、『スター・ウォーズ』シリーズの評価欄を削除するべきである（嘘です）。さもなくば、ダーク・サイドに取り込まれるであろう。貴様がシスだったのか！　この野郎。

　話が脱線した。『スター・ウォーズ』に評価欄は必要ない。それはなぜか？　簡単だ。『スター・ウォーズ』は歴史となったからである。１９７７年から２００５年にかけて刻まれた壮大なる物語が完結した、ひとつの映画を巡るプロットが２８年間揺らぐことなくして完結した、これを歴史と呼ばずして何と呼ぶ？　我々は歴史に立ち会っている。もう、新しい歴史教科書とか言うなら、扶桑社は『ＳＷ』を教科書に載せるべき！

　さて、では、なぜ歴史となった『スター・ウォーズ』に評価欄は必要ないのか？　簡単なことだ。　歴史とは、万人が知っておかなくてはならない事柄だからだ。「好き」とか「嫌い」ではなく、知っておかなくてはならない常識だからだ。『スター・ウォーズ』は、「好き」とか「嫌い」ではなく、万人が知り、見ておかなくてはならない作品だからである。

　たとえば、７９４年に平安京が完成した。この事実に対して、アナタは文句を言うだろうか？　「いやあ俺は平城京派なんだよね。だから☆１つ」とか言うだろうか？

　たとえば、１１９２年に鎌倉幕府が登場した。この事実に対して、アナタは文句を言うだろうか？　「江戸幕府ってメジャーだからね。鎌倉に☆５つ」とか言うだろうか？

　たとえば（しつこい）、１９４１年に真珠湾攻撃。この事実に対して、アナタは文句を言うだろうか？　「真珠湾攻撃なんてなかった」と言う人は……、思想的に問題がある。

『スター・ウォーズ』は歴史である。最新作が公開されたならば、劇場に足を運び、作品を見なくてはならない。「いまいち『スター・ウォーズ』ってムーブメントに乗り切れなくてさぁ、見る気にならないんだよね」とか言うのは、今日日（きょうび）、本棚にさりげなく「悪魔の辞典」をならべておくことくらいにカッコワルイと断言しておこう。「好き」とか「嫌い」は関係ない。ただ、作品を見て、知っておくだけでいい。評価など必要ないのだ。

　では、なぜ、私は☆０にしていないのか？

　なぜ☆５つに（しかも全作品）しているのか？

　それは大いなる矛盾ではないのか？

　答えは簡単だ。それは……、ピコピコ！　失礼。Ｒ２が何か言っておるようじゃ（なぜかヨーダ口調）。ふむ、オビ・ワンからの通信のようじゃの。なんと！　ダーク・サイドの力がこれほどまでに強大だったとは！　うかつじゃった。☆５つではない人間がこれほどとは。フォースの乱れは、これが原因じゃったか！　ダーク・サイドに取り込まれる前に、さっさと☆５つの評価にするんじゃ。！！　ダーク・サイドに取り込まれる前に、早く！

　理力（フォース）と共にあらんことを……。