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[コメント] パニック・ルーム(2002/米)

CMから勝手に想像していた、僕だけの『パニック・ルーム』。
prick

 ■幕開

[シーン1=NYの瀟洒な屋敷]

 ジョディーがカフェラッテを飲みながら登場。「すてきね」と宣いながら屋敷見物。避難部屋のパニック・ルームの存在を知り、一瞬、顔が曇るも屋敷の魅力には勝てず「ハンマー・プライス」。

[シーン2=引っ越し]

 娘がノン・シュガー・カフェラッテを飲みながら登場。娘は微妙なお年頃、ジョディーがカフェラッテを飲むなら、私はノン・シュガーなの、そんな感じ。屋敷中を散策するが、パニック・ルームの前で立ち止まる娘。部屋の存在は知らされていない。そこは鏡にしか見えないはずなのに、娘は何者かの気配を感じ取った。娘が鏡にそっと手を伸ばす……と、後ろから娘を抱え上げるジョディー。「娘、ここには来ちゃダメって言ったでしょう!」。部屋を出ようとする娘は、何者かの視線を先ほどから感じている。娘はMPを34吸い取られた。ジョディーには効かない!

[シーン3=夜]

 ジョディーがカフェラッテを飲み終えたのを……もとい、眠りについたのを確認し、娘は再度パニック・ルームへ向かう。「あれはなんなのかしら?」「まったくジョディーといえばカフェラッテ」などと呟きながら階段を上り、鏡の前に立つ。そっと鏡に手を伸ばす娘……。すると、なんと鏡の中からたくさんの手が! マドハンドが現れた。コマンド↓ マドハンドは仲間を呼んでいる。コマンド↓ マドハンドの攻撃! たくさんの手が娘に伸びる! 「あぶない!」。捕まる寸前でジョディーのタックルが炸裂、娘は突き飛ばされ謎の手は空を切る。しかし、その振動で鏡がゆっくりと開き始めた。ミス! ジョディーはダメージを受けない。

[シーン4=パニック・ルームの外]

 鏡のドアが開ききると二人は顔を見合わせる。「ジョディーといえばカフェラッテ?」と娘。「あれはパニック・ルームよ」とジョディー。「絶対に入ってはならない部屋なの……」とジョディー。「パニック・ルーム……」「どうしてそんなものが私たちの家に?」と娘。「……」。ジョディーはゴクリと生唾を飲み込む。返事がない。ただの屍のようだ。突如、パニック・ルームから巨大な腕が二本、二人は引きずり込まれてしまった!

[シーン5=パニック・ルームの中]

 部屋の中は黴の匂いで満ちている。天井から落ちた水滴が娘の肩に落ちる。「キャッ」とジョディーにしがみつき「ジョディー、なんなのよここは?」「カフェラッテを飲んでいる場合じゃないでしょ?」と宣う娘。「私にだってわからないわよ!」とジョディー。「ああ、ごめんなさい、娘」「でも、わかってくれるわね、私はいつだってあなたを愛しているわ」。

[シーン6=屋敷の過去]

 画面は変わって数十年前の屋敷。外には赤灯を回したパトカーが並んでいる。扉を開け、手袋をはめながら入ってくるのはモーガン・フリーマン似の刑事。ブラッド・ピット似の警官が話しかける。「タカ!」。瞬間フリーマン似が「ユウジ!」と答えたのはきっと気のせいだろう。制服警官が「ガイシャの身元は不明。死因は頭部への38口径。即死ですね。至近距離から5発打っています。酷いもんですよ」と言いながら足下のカバーをめくりあげると……、後頭部から血を流した死体が現れた。「港302、こちら港302応答せよ!」「まったくあいつらは。高山・大下はどこへ行った? 瞳くんコーヒー淹れてくれ。カフェラッテじゃなくコーヒーね」。

[シーン7=パニック・ルームとは]

 なんとこの屋敷では殺人事件があったのだ。パニック・ルームはその時の殺害現場であり、奇妙なことに、ガイシャは屋敷の人間ではない。未だに身元も判明していない。しかも、その後、屋敷の人間が次々に原因不明の不幸に襲われ、屋敷はいつのまにか売り出し中の札がかけられるようになっていたのだ。現在、事件は神奈川県警から警視庁へと管轄が移っている。

[シーン8=パニック・ルームの中2]

 娘は足下に光線を見つける。「ママ、これを見て!」と娘。「まあ、この子ったら!」とジョディー。なんとその光線は扉を開けるためのヒントだった。「とにかくここからでなくちゃ、カフェラッテ」とジョディーは言う。「待って、でもジョディー、ここも見てよ!」。なんと光線に照らされた先に数字が書かれている。娘は言った。「これきっとアレよ!」「『CUBE』ライクな仕組みなのよ!」「大丈夫だって、私あの映画何度も見てるから」「こうやって額の前に手をやりながら計算すればいいのよ」「『』は偶数だから……」「大丈夫!」。「よし!」と叫びながらジョディーは勢いよく扉を開けた! ジョディーは落とし穴に落ちてしまった! 娘は言った。「あらいやだ、奇数だったわ」。

[シーン9=パニック・ルーム]

 そんなこんなで協力してパニック・ルームの謎を解いた2人はついに部屋から出ることに成功。パニック・ルームは人を閉じこめるための、曰く付きの部屋だったのだ(心霊現象付き)。ジョディーと娘はその謎を解き明かしたのだ。偉いぞ、ジョディー! 偉いぞ、娘! しかし、祝福の時は一瞬だった、どこからともなく声が聞こえる……。

「味方になれば世界の半分をやろう」

→ はい  いいえ

 ジョディーは「はい」と答えた。

 そして伝説へ……。

 Fin

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 最後まで読んだあなたは凄いですね。感動しました。まあ、とにかく、僕はこの映画、パニック・ルームからなんとか脱出する映画だと一方的に思っていたのです。何らかの理由で人を閉じこめるための部屋、それがパニック・ルームだと思っちゃったんですね。だから、この映画を見た時、正直メチャクチャ驚きました。だって想像と違いすぎるんだもん。そんなわけでレビューを終わりますが、最近、誰からもファンレターがこないのは気のせいでしょうか? あまりにくだらなすぎるからでしょうか? ごめんなさい。

(評価:★2)

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