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[コメント] 風の中の牝鶏(1948/日)

主題が異質であろうとも、小津映画として描かれる舞台はいつもの通り。それでこそ小津だという確かな安心感を抱きつつも、彼の映画と田中絹代との相性の悪さを確信せずにはいられない、何とも居心地の悪い映画でもある。
ナム太郎

それはさておき、例の階段落ちのカットの(いくら代役とはいえ)見事なまでの痛々しき落ち姿を目の当たりにすると、小津はただこのシーンを撮りたかったがためにこの映画を作ったんじゃないかとすら思えてしまうし、そんな自分を省みるが故に決して悪くはないこの作品を「駄作」と切り捨てたのかもしれないのではないかとさえ思ってしまう。

(評価:★3)

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