[コメント] 119(1994/日)
冷やしても煮ても焼いても美味いのに気取らない庶民の味方。時代に流されぬ清潔かつ洗練されたその姿。そんな豆腐のような女性を演じる鈴木京香の愛らしさが際立っている。
それを受ける男優にも「おから」のような何とも言えぬ味わいがある。だから何も起こらずとも、というかむしろ何も起こらないから面白いとでも言うような楽しさが滲み出ていていてよい。
竹中直人の演出は、薬味を入れ忘れたのか、あえて入れなかったのか判断しかねるところも見られるが、いずれにしても出ている人たちの素材のよさが生きた一篇であることには違いない。
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