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[コメント] カラミティ(2020/仏=デンマーク)

前作にシビレまくった者としては、エッジを丸めてどんくさい映画になっちゃったなーと残念に思う。悪や愚を他者にバラまくことで、主人公の英雄譚を無理やり作っているように見えるのが致命的。
ペンクロフ

ハッとさせられた見事な場面がひとつあった。旅団長のバカ息子との格闘に負け、地べたに倒れたまま泥まみれで空を見上げる、やや長いカット。まるで強姦された後の場面のような生々しい痛みに驚かされた。しかし、尊厳を踏みにじられるというのはこういうことだ。

一方でレミ・シャイエが安い悪を描いたことに、正直言ってオレは深刻なダメージを受けている。映画は最終的にバカ息子との和解を描いており、本来ならそれは好ましい展開の筈なのだが、オレはこんなやつ『女ガンマン 皆殺しのメロディ』みたいにブッ殺してやれよと映画を観ている間ずーっと思っていた。今も思っている。

(評価:★3)

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