元ネタは色々な人が指摘しまくってるので、ファンタジー素人の私が余計なことを語って恥をかくこともなかろう。

だが、人類が、資源を求めて、侵略し、人類から裏切り者が出てネイティブなものが勝つ、という物語は美しい。まぁ、美化しすぎているのかもしれないが。 アバター。人が別の生体に意識を移す。これも主人公の足の問題と双子の兄弟を絡めて描写は中々良い。足腰のしっかりした映画である。

で、3Dはというと、飛び出してくる映像のオンパレードの多い3Dデモ映像と比べると、「ための3Dシーン」はあまりない。案外控えめである。が、奥行きの迫力はなかなかのものだ。3Dを良い意味で生かしている。

IMAX(109シネマズ)で鑑賞したが、IMAXだとなのかしらないけど、眼鏡がずれたり頭を傾けたりすると、すぐに3Dがずれて特に字幕がぼけてしまうのが困った。 それはそれとしても、奥行き迫力の映像に手前に字幕があるというのは、映像堪能上、2Dと比べても致命的にもったいない、というか焦点の違う離れたものを同時に見るのは疲れる。だめ。字幕ファンの私だが、こればっかは吹き替え推奨。

3Dなのだが、遠近でフォーカスのぼかしを使う映像も取り入れていて、2D的映像手法だと思うのだが、これが完全に3Dに溶け込んでいる。最新技術と才能が産んだ最新の技術アート。 色々な意味で見事だ。次はどんな時代が来るのか。