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[コメント] シャンハイ・ヌーン(2000/米)

大変申し上げにくいが、問題はハリウッドとの相性ではなく、製作総指揮も務めるジャッキー・チェン自身に拠る所が多い気がする。動機の薄い女性キャラとか先住民の扱い方とか悪い意味で彼らしい。彼がやりたい事は何となく伝わってくるだけに悲惨。
HW

とりあえず、誰の目にも明らかにスー族だとかいう妻のキャラの扱いは酷かっただろう。途中で置いて行かれたかと思えばピンチに突然登場するという展開の都合のためだけの中身の無いキャラ。しかも彼女、名前すら登場しないんですよ!脚本の酷さが感じられます。それに、もういい加減ジャッキーのモテモテキャラもやめて欲しい。無駄に多くて必然性乏しい女性キャラはジャッキーの昔からの悪い癖だと思うが、もう歳も歳なんだからさすがに見苦しいものがある・・・本当に失礼ですみませんけど・・・。

本題に入ると、まず近衛兵という設定が失敗。あの時代設定で中国人がアメリカに渡る理由を作るのが難しいのは分かるが、近衛兵という設定がお堅い性格を見せるシーンを呼んでしまっていて爽快感を削いでいる。教会での他の近衛兵達とのやり取りのシーンなんてアホらしくて大真面目に演じる面々が歯痒かった。

あの馬のお座りとか、「変わった先住民ね」「違うよ、彼らはユダヤ人だよ」とか、どうもジャッキーと関係無いギャグの方が印象に残るのも何だか悲しい。しかし、ギャグといえば、ジョン・ウェインとかワイアット・アープとかあんなのにアメリカ人がウケるのか?かなり冷めてしまったのだが・・・。

それと、ルーシー・リューとジャッキーの会話が何故英語?他ではあちこちで中国語入れてるのに・・・あまりにいい加減だ。

続編製作とかIMDbでの得点とか、意外にアメリカの観客の反応は良かったみたいだけど、到底良い出来とは思えぬ作品。ジャッキーよ、自分の魅力を見失ってはいないか?目を覚ましてくれ!

(評価:★2)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)けにろん[*]

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