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[コメント] 永遠と一日(1998/仏=伊=ギリシャ)

見やすいようで観にくい作品。
グラント・リー・バッファロー

ワンショットで時空をも超えて見せる長回しが美しいのは確かだが、それぞれのワンショット同士、そこで浮かび上がったテーマ同士のつながりがよくわからず、最終的には置いてきぼりになったテーマが多いように感じた。ヴェンダースのようにロックが根底に流れることもなく、クストリッツァのように狂騒に満ちることもなく、キアロスタミのようにひねくれてもいない、ある意味素直なアンゲロプロスの作風とはどうも肌が合わない。

一番苦手なのが、主要登場人物以外の大勢の人が、生身の血の通った人間としてではなく、ただそこに配置するというような感じで並べられているところ。そういう美学に受け容れがたいものを感じる。(★2.5)

(評価:★2)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)みそしる

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