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[コメント] ロシュフォールの恋人たち(1967/仏)

オレは頑固にシェルブール派。なにが頑固なのか分らんが。
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■良いところ

音楽・・・かなり好きだ。メロディも体に染み込んでくるし、それに合わせて歌われるランス語の響きもまた美しい。どこかのCMで使われていたような気がする。

色彩・・・これがまた抜群に素晴らしい。数ある映画の中でもトップクラスの色彩感覚ではないだろうか。ジョージ・チャキリスの衣服だとか、室内装飾だとかが入念に手抜かりなく配置されている。この色彩だけでも充分売っていける映画だと思う。カラー映画の極致だ。

■う〜む、なところ

男優・・・特にジーン・ケリーやミシェル・ピコリ。なんだかこの映画に出演するには相応しくないような気がする。もっと「スマート」な俳優を使用するべきではなかったか。

ストーリー・・・これが最も痛かった要素だ。ストーリーが薄すぎる。どうでもいいような感想しかない。『シェルブールの雨傘』ではストーリーがきちんと存在していた。そしてそれと同等の力を持つ音楽が融合し、「相乗効果」により一段上の高みへと到達しているのだ。『サウンド・オブ・ミュージック』なんかも同様だろう。ところが本作は音楽の魅力にストーリーが付いて行けていない。言い過ぎかもしれないがこれでは出来の良いプロモーションビデオみたいなものだ。《映画》となるにはもっと総合的な力が必要とされるのだ。

どうでもいいが姉妹のメークがちょっとキツ過ぎじゃないかな・・・?

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)はしぼそがらす[*]

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