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[コメント] コールド・フィーバー(1995/米=日=アイスランド=デンマーク=独)

妖精を信じる国から届いたお話。
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**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
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この監督の最高作。日本を出て、知らない国へ入って、分け分からない目に遭って、誰もいない場所に行って・・・主人公がどんどん「俗」から「聖」の領域に向かっているのが良く分かる。「場所の変遷」と「人物の内面」を融合させる手法は正にロードムーヴィーのお手本だ。そして終着点である供養のシーンはあまりに美しい。誰もいない川辺で、知らない場所で、自然を前にして、死んだ人間に想いを馳せる。そんな時、人は超自然/スピリチュアルな「感じ」を得る。賭けてもいい。この「感じ」はとてもよく理解できる。ミエナイモノ、そんな「感じ」をフィルムを通して巧く伝えている作品だ。この監督の映画には必ず精霊だとか妖精が登場するのだけれど、本作の供養シーンは集大成的意味を持つだろう。

(評価:★4)

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