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[コメント] パッション・ダモーレ(1980/仏=伊)

プロの醜女だ。安心して正視できないほどの醜さを堪能しました。 イタリアの緑の露の湿度感と女の渇愛地獄。醜女の完全燃焼。
マグダラの阿闍世王

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







登場まで、焦らす。出たーっ!ただのブスでなく、病弱で発作つきで、よりアンタッチャブルな存在。結婚詐欺でバツイチという、ぬか喜びの後の、落ち込みによる自罰的性格は察してあまりある設定。

男性と接していても誤解されない。唯一のブスの役得。

美人には何も不満はない。不倫だけど。

パッションで求めてくる醜女フォスカ。

愛のパッション。軍医、「失恋したら死んじゃう。一晩つきあってやれ」 自分が断って死なれたらイヤだから仕方なく添い寝。 女のしあわせを満喫。

ローマへ転勤、で、もう最後。命がけ、ジョルジュも愛に応える。女の本望。

ブスという不条理を安易な解決に求めないのがいい。

愛されることに貪欲。 

婚前交渉に厳しい国イタリア。決闘。

・・・ということがあってね・・・。酒場でのんだくれ。小人おとこ相手に。

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キャスティングの経緯が知りたいなぁ。どうやって選んだのか。顔合わせのときや撮影の雰囲気はどうだったのか?

女優=美人、が暗黙の了解。ブスは女優を目指さないのが暗黙の了解。素人っぽくない演技。

映画という媒体が美人を求める。映画=すべての社会の反映というより、 かたより。現実にブスは存在するのに、映画では黙殺されがち。美男美女の恋の話ばかり。この映画は貴重。

(評価:★5)

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