人から「この映画難しいよ」と聞いてたので、あまり観る気はなかったんです。しぶしぶ観てみると難しいんだが、なんとか付いていける。ていうか面白いぞ。眠気が起きることもなく最後まで観ちゃいました。いやー面白かったな。けど、どうやら人によってこの映画の印象は全然違うらしい。自分と全く違う解釈をしているレビューを読んでみると「えええ？そういうことなの？？」かなり驚いてしまいました。もう何を信じればいいのやら・・・。なんで、自分が感じた感想をダラダラ書いてみます。

大学の教授のアダムは、たまたま観ていた映画のワンシーンで、自分と瓜二つの男性を見つけてしまい、映画に出ていた自分そっくりの男に興味をしめします。たまらず所属事務所まで行き、瓜二つであろう男の封書をアダムが盗むんです。アダムは学校の先生なのに大胆な事するなと思いました。どうしても知りたかったんでしょうね。

アダムはアンソニーとようやくコンタクトを取るんですが、出会った瞬間お互いビックリして舐めるように見つめ合ってるんです。アンソニーは「スゲエ！スゲエ！」と興味津々なんですが、アダムは逆にあまりに瓜二つなアンソニーに恐ろしくなってしまい、「これ以上深入りしないほうがいい」と突然アンソニーのコンタクトを避けようとします。逆にアンソニーはアダムに興味持ってしまい、色々アダムのことを調べるんですが、アダムの彼女に興味を持ってしまい、しまいには「おまえの女を1日借りるぜ」みたいな事になって、急にゲスい話になっていきます。アダムはしぶしぶ受け入れるんですが、「何やってんだよ！アンソニー止めろよ！」と腹立ちながら観ていましたが、アダムがアンソニーの自宅に行くと、警備員らしき人がアダムに「あの晩は最高でした！」「また誘ってください」みたいな事言うんです。警備員はアンソニーと間違えて言ってるんですが、なにやら怪しいお話をしています。どうやらオープニングで出てきた謎のパーティの事言ってるんだろうな。

アダムはアンソニーの部屋で、ちぎれた写真を見つけるんですが、一瞬だったんでなんとなくですが、アダムの彼女が男と写っている写真だったんです。アンソニーの奥さんがアダムに気づき、早くベッドに来なさいよ。と途中まではアダムである事に気づかないんですが、ベッドに入ったアダムを見ると異変に気づきます。体は瓜二つだが性格はまったく違うので、奥さんがすぐアンソニーで無い事に気づくんです。しかし奥さんはアダムを受け入れて、SEXをしてしまいます。アダムと解りつつSEXする奥さんは、どうかしてるぜと思うんですが、多分アンソニーと奥さんは色々うまくいってなかったんでしょうね。翌朝テレビで、アンソニーとアダムの彼女の車が交通事故にあったニュースを放送していて、その後奥さんがアダムをこっち来るように呼ぶんですが、奥さんの呼ばれた部屋に入ると奥さんが人よりデカイ蜘蛛になっているんです。そこで終わりです。

まあ、最後はよく解らんエンディングだったんですが、大変面白かったんです。ただ、アンソニーの部屋にアダムの彼女の写真があったりとか、アダムの母親が何度か出てくるんですが、アンソニーにも母親とコンタクトを取っているシーンがあったり、あと最後のシーンで奥さんが蜘蛛になっている所も、なんの意味を言ってるんだろ？といろいろあるんですが、ネットで見たレビューをおぼろげに書いてみると、どうやらアンソニーはアダムが作り出した妄想で、多重人格者みたいな感じらしく、アダムの彼女は実はアダムの浮気相手で、アンソニーの奥さんは実はアダムの奥さんらしいです。なるほど！それだと話はつながる。確かにつながるんだが、なんだか気分が悪いな。多分僕が観た感想というのは、出てくるキャラや映像をそのまま受け止めた感想なんですが、実は二人は一人だった的な話だとは微塵も思わなかった。いやー、なんというかいやらしい映画だなーと思いました。逆に映画の奥深さみたいな所も感じました。