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[コメント] いのちの食べかた(2005/オーストリア=独)

ナレーションがないので何をしているか分からない部分も多かったが、BGMがなく機械の動作音ぐらいなので、そこに携わっている人の気持ちにさせられた。
CRIMSON

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 これを見て思ったのは肉や野菜などがまるで工業製品のように作られ出荷されているということだった。牛や豚などがあっという間に次々と流れ作業で命を奪われ、製品と化していく様子は分かっていてもちょっと衝撃的だった。特に牛は話には聞いていたが、実際(画面を通じてではあるが)初めてみた。

 例えばあの牛の命とよく問題にされる捕鯨の鯨の命との間にどのくらいの差があるのだろうと感じた。でもあの牛、豚、鳥などは命とみなされていないのかもしれない。そう感じさせるぐらい流れ作業で感情が入りにくいものだった。

 合間に従業員の淡々とした食事風景が挿入される。彼らにとっては日常行為であることを描いているのだろう。彼らの食事もモノは違えどそうやって作られていっている。この映画はある程度以上の子供には見てもらいたい感じがするが、子供の疑問に答えることとなる大人はちょっと説明に苦労しそう。

(評価:★4)

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