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[コメント] 1408号室(2007/米)

ジョン・キューザックの一人芝居につきると思う。前半の心理的な怖さから後半はドタバタ的になってしまったのが残念。
CRIMSON

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 同作者のシャイニングの部屋版か?と思ったが、それよりももっとビジュアル的で分かり易い怖さだった(原作未読)。最初の支配人とのやり取りから既に始まっており、怪談のつかみとしては、サミュエル・L・ジャクソンの胡散臭さも相まってかなり良かった。イメージを逆手にとったカーペンターズが流れることの苛立ちや外の足場を渡っていく時の冷や冷や感は、シンプルだが効果的な怖さだった。

 そういった前半のジリジリとした怖さが終盤派手な効果で評価を下げたのは、今のハリウッド映画の問題点なのかキングの問題なのか(結構キングも短編では収拾つかなくて豪快なオチになることがある)。

 ところであの部屋は宿泊者の精神の暗部をえぐり出すような異空間みたいなものだろうか?ラストは、肉体はあの部屋から出ることができたが、精神は囚われていて奥さんも取り込もうとしたと自分は考えた。テープの娘の声が「また皆一緒に〜」みたいなこと言ってるし。

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)はしぼそがらす[*]

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