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[コメント] 芽ばえ(1956/伊=仏)

ジャクリーヌ・ササールが憎ったらしくて憎ったらしくて、途中で観るのを止めようかと思いました。この段階で策略にハマっていたんですね。
Myurakz

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







それぐらい前半の彼女は憎々しい。わがまま放題好き放題。スキッ歯だし。

それが後半の愛らしさは何でしょう。悪い奴が雨の中で猫を撫でていると「この人本当はいい人なんだわ」とか思われるように、大したこともしていないのにエラく良い娘に見えてくる。こういう人種って得だよね。まぁスキッ歯はスキッ歯なんだけどね。キスシーンではすっかりうっとりしてしまいました。

ストーリー自体は今になってしまえば陳腐なお話。両親の復縁理由が不明確などツッコミ所も多い。ラストは若い割に妙に達観してる気もするしね。

若いんだったら「距離なんて関係ない!」くらい言って欲しかった。実際どうにもならないことも多いんだけど、そこで言い切っちゃうのが若さってもんでしょう。

まぁ善くも悪くも「古き良き時代の映画」として観るものかなと思います。

(評価:★3)

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