[コメント] スティング(1973/米)
映画を見終った人むけのレビューです。
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今まで未見で今になって見たのだが、これは面白い!ラストがどうこう以前に全体的に面白い。ラストに関して言えば最近見たバリー・レビンソンの『バンディッツ』でも似たようなオチだったので、『ユージュアル・サスペクツ』のような「えーーーっ!」という衝撃はなかったが、面白いし好きだ。映画の性格を把握してるオチだと思う。ニヤリって感じだった。『バンディッツ』もこの映画から確実に影響を受けてるだろう。どちらも好きだ。
ラスト以外でも全体的に面白いと言ったが、冒頭から非常に魅せられる。詐欺の手口は巧妙で目を見張る部分が多いし、物語として筋がしっかりしているから無駄がないと思う。場面をしっかり区切ったテロップも良い演出だと思った。好きなシーンと言えば列車内のイカサマポーカー(これにはラストより騙されたかも)、冒頭のすり替え詐欺、壁の塗り替え・・・などなど。ひとつひとつの詐欺シーン自体に面白みがあると思う。
俳優も良い。レッドフォードは若さがあるこの時代はやはり格好良い。今のよぼよぼじいさんとはワケが違う。若いから町中走り回る元気もあるし。帽子も似合ってて良いです。ポール・ニューマンは酔っぱらってポーカーに挑む姿など独特の魅力があった。大物詐欺師の雰囲気がかなり強かった。ロバート・ショーも良い。騙され役の彼が良かったからこそ、映画自体も良くなってたとも言える。
このタイプの映画がアカデミー作品賞受賞とは意外だが、脚本も完璧だし、エンタテインメントとしても完璧の仕上がりだろう。
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