コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] イギリスから来た男(1999/米)

回想シーンの見せ方の巧さとソダーバーグらしい映像が良い。内容はぼちぼち。
Keita

 回想シーンの見せ方がうまい。心情変化と共に短いカット割りで断片的に見せる。ダラダラと回想するよりもまとまっていて良い。ソダーバーグが言うには、新しい事実を知るたびに気持ちが変化し、流動的だかららしいが、流動的に表現するには適した手法だと思った。この点、時間軸の交錯が好きなソダーバーグらしいし、彼らしい映像表現も生きてる。映像の色調も非常に彼らしい演出に見えた。

 内容的には普通かなぁ。中盤から内容が複雑になって犯罪サスペンスとして結構面白かったけど、ウィルソンの行動・心情にそこまで感銘を受けたわけでもなく、ラストもふーんって感じで終わってしまった。でも、テレンス・スタンプは渋くてかっこいい。冒頭の何も無い画面での「Tell me」と響く声が渋い。

 あと、序盤で台詞をワザと小さくして聞こえにくくしてる演出があるが、それ自体は好きだが、字幕を付けるのはどうかと思うんだけどなぁ・・・。聞こえない台詞に字幕があっても何か嫌だ。

(評価:★3)

投票

このコメントを気に入った人達 (0 人)投票はまだありません

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。